古くなった肌の角質を取るためのフェイシャル技術、それがピーリングです。
余分な角質を除去することで、肌が本来持っているターンオーバーの周期を正常にし、ニキビあとやシミを解消し、美しく健康な肌へと導いてくれます。
また、たまった角質を取り除くことで、くすみが消え、みずみずしい肌がよみがえります。
ピーリングには大きく分けて、2つの種類があります。
1つは薬品を肌に塗って角質を溶かすケミカルピーリングで、もう1つは薬品を使わずにレーザーや塩、鉱石などで角質をはがす物理的なピーリンクです。
エステティックサロンで行われるのは、主にケミカルピーリングで、AHAと呼ばれる酸性の薬品を使います。
AHAとはアルファハイドロキシ酸の略称で、玉ねぎやさとうきびなどに含まれるグリコール酸、ヨーグルトやサワークリームなどに含まれる乳酸、リンゴに含まれるリンゴ酸、レモンなどに含まれるクエン酸などもAHAの一種です。
これらの酸は植物由来のもので、人の肌につかっても比較的安心な成分として認められています。
そのなかでも特にピーリングに適しているのは、グリコール酸です。
一般のピーリング剤は角質の表層を溶かす作用がありますが、グリコール酸の場合は、細胞と細胞がくっつく力を弱めて、表皮を?がれやすくし、ターンオーバーを行う作用があるので、肌に負担をかけずに美肌効果が期待できます。
しかし、いずれにしても薬品を塗るのですから、肌に負担はかかります。
このため厚生労働省が、ピーリング剤の使用に関する取り決めを策定しました。
エステティックサロンでは厚生労働省のガイドラインに沿った薬品が使われているようです。
セルフケア用に市販のピーリグ剤も販売されていますが、ピーリングは自分で行うよりも、ピーリングの知識や経験を持つプロのエステティシャンにまかせたほうが、肌への負担が軽くなるのでおすすめです。
プロの手によるピーリングで得られる効果は、たくさんありますが、特に肌に透明感が出て、明るい印象になります。
さらに、化粧のりがよくなる、肌がしっとるするといった効果も期待できます。
ただ、角質には水分を保つという役割がありますから、角質を除去することで肌が乾燥しやすくなります。
ピーリング後は、しっかりと保湿することが大切です。
また、ピーリング後は角質が少なくなっているので、紫外線の影響を受けやすいので注意をしましょう。
紫外線対策をしっかりと行わないと、シミの原因をつくることになるのでピーリングの効果が台無しになってしまいます。